[R] 2019年4月読書メーター

4月の読書メーター
読んだ本の数：3
読んだページ数：1303
ナイス数：39

カモフラージュの感想
森見先生が帯を書いていたので、モリミストとしては買わざるを得ずそっこー購入。とにかくめっちゃ良かった。元SKE48松井玲奈さんのデビュー短編集で、6編の色彩鮮やかな短編が詰まっております。いきなり彼女がいる上司との秘密の交際の話から始まり、次の"ジャム"はホラーテイストと、松井さんのこれまでの経歴からは想像もつかない衝撃作で先制パンチを承りまして、メイドカフェのヲタクとしては"いとうちゃん"に涙し、"完熟""リアルタイムインテンション""拭っても、拭っても"ともう文字数制限で書ききれないわね。最高でした。
読了日：04月24日 著者：松井 玲奈
ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)の感想
前半はトランプのゲームであるブリッジを知らないのでアレだが、知らなくても差し支えないと、いうかとにかく面白いのでみんな読んだらいいと思う。ラストまで読んでまた序文を読むと色々感慨深いわね。まぁブリッジのルールを知ってるに越した事はないです。ちなみに旧ハヤカワミステリー版だと刊行ナンバー1なので持ってたけど、巻末にブリッジのルールが図解で載ってるわね。
読了日：04月20日 著者：アガサ クリスティー
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)の感想
罪と罰、白痴、悪霊と読んだのでやっと読み始めたけど、上巻からいきなり面白いし重いわね。。とにかく続きを読むわよ。
読了日：04月05日 著者：ドストエフスキー

読書メーター

[R] "カモフラージュ" 松井玲奈さん(元SKE48)のデビュー短編集を読んだけど刺激的だわね。

皆様、如何お過ごしでしょうか？
Ichigo Kugayamaです。


今、巷で話題の、
元SKE48松井玲奈さんのデビュー短編集、
"カモフラージュ"を読み終わりました。

森見登美彦先生が帯を書いていましたので、
モリミスト(森見先生のファンの愛称)としてそっこー購入しました。笑
得てしてハードルが上がったんですが、
面白くて一気に読んでしまった！！

とにかく、
描写が煌びやかで、食べ物がどれも美味しそう。
森見先生のコメントが響きます。(画像参照)

食が共通のテーマになっておるようで、
恋愛やホラー、官能的な物語などバリエーション豊かに語られます。

元SKE48でアイドルをしていたり、
これまでの松井玲奈さんの経歴からみるイメージとは、
良い意味で裏切られますね。


"ハンドメイド"。
最初の作品です。
本命の彼女のいる上司と秘密の交際をしている妙齢のOLの物語です。
友人が不倫をしていたり、
女性の難しい年頃の悩みを抱えながら、
それでも前に向かって生きている姿を美しく描いております。

"ジャム"
という意味深なタイトルのお話。
ある日少年は、夜帰ってくるお父さんの後ろに、
真っ白な顔で洋服を着てないお父さんが三人並んでいるのを、
目撃する所から話が始まります。
すでに不気味な短編でラストは・・・。

落差のある、最初の2編で見事に先制パンチを喰らわされました。

"いとうちゃん"。
メイドに憧れて両親の反対を押し切って上京する女の子の物語。
メイドカフェのヲタクとしてはにやにやしながら読んでしまいましたが、
この世界は厳しい現実も多い競争社会ですから、
目の前の現実に必死に生きていく女の子の姿は美しいですね。
ラストがとても松井玲奈さんらしいなぁと。
そして、明太子スパゲティきたーーー！！！

"完熟"
桃にまつわる官能的な物語です。
ぶっちゃけて言えばフェティズムの話なんですけど、
おぉーこんなのも書いちゃうのか松井玲奈さん！
優しい世界。

"リアルタイム・インテンション"
「本音ダシ鍋」という鍋を食べながらリアルタイムで配信している、
某YouTuber的グループのエム・ルーペ・クマの三人のお話。
その名の通り、食べるとつい本音が出てしまう鍋を食べたことにより、
大変な事態に陥る訳です。笑

"拭っても、拭っても"
潔癖すぎるくらいのキレイ好きと思われているOLのゆり。
その習性は、ゆりの元交際相手に好かれたいという思いからだったが、
こっぴどくフラれた後もその習性が続いていが・・・。
木下えぇ奴やなぁ(´;ω;｀)

そんな"拭っても、拭っても"全編が、
オフィシャルサイトで読めちゃうぞ！！


松井玲奈「カモフラージュ」集英社
https://www.shueisha.co.jp/camouflage/


集英社さん太っ腹！！
他にもインタビューなども掲載されております。
要チェック！！


いやぁ、本当に面白かった。
読み終わると、前向きになれる気がします。
普段、読書などしないなんてヲタクにおすすめしたい一冊。


そんな松井玲奈さんのデビュー作、
是非読んでみてください。